投手の肩は本当に消耗品か?

 

 

 

 

 

 

 

昨年春夏連続甲子園出場を果たし、
日本だけでなく、アメリカでも一躍注目の右腕となった、
済美高校の安楽智大投手。

 

 

春は準優勝、夏は延長戦の末に花巻東高校に敗れ、
3回戦で甲子園を去ったが、注目を浴びたのは成績だけでなく、
春は9日間で5試合772球、夏は延長10回で183球を投げた、
その球数にある。

 

 

アメリカでは、”投手の肩は消耗品” という考え方が広く浸透しており、
若い投手の投球過多は、故障のリスクが高まるとされている。

 

 

その為、小学生のリトルリーグから、球数制限が設けられているほどだ。

 

 

一方、日本では、”熱闘○○○球” など、
美談の象徴ともいえる感じで扱われるケースも多い。

 

 

投球過多がその後に及ぼす影響は、一概には言えない。

 

 

幼い頃から球数を制限されていたはずのメジャーリーガーでも、
肩や肘の故障は非常に多い。

 

 

投球フォームや、日頃のコンディショニングが、
選手生命に大きく影響を与えているケースもある。

 

 

中学・高校で投げ続けた後も健康を保ち、
プロで成功している選手もいる。

 

 

ニューヨーク・ヤンキースの黒田博樹投手などは、
その典型といえるだろう。

 

 

個々に合った対策が必要だし、
何よりも、投手本人が自分の身体を大切にするべきだ。

 

 

「日本の高校野球に球数制限はそぐわない」

 

 

との意見は、まだまだ高校野球指導者に根強いが、
目先の勝利だけにこだわるのだけではなく、
その選手の将来を見据えた投手起用を行ってもらいたい。